「沈むプロレス界」(2)
先日、新日本プロレスニュースで
「新型コロナウイルス医療従事者支援」
にオカダカズチカ選手個人から500万円の寄付をいたしました、と報告記事が送られてきました。
大したもんだと思う反面、今回のコロナ蔓延の影響で売上半減、店舗の家賃支払いにまで困っている私達、個人事業主からすると
「おいおい、あんたこの前、レスラーの賃金保証を国に陳情しにいってただろ!困ってねーのかよ!!」と、なる。
オカダ選手、そもそも新日本プロレスからシッカリ給料は出てるだろうしね。
寄付するな、とは言わない。
しかし、今回のコロナの件で財産を全て失う人、多額の借金を抱えてしまう人、お店をたたまないといけなくなる人、家庭が崩壊してしまう人、果ては自殺者まで出ると思われるなか、シッカリ収入もあり、多額の寄付まで出来る人たちの給料保証を国が皆から集めた税金で賄わなければいけないのか?
と、なる。
それに比べて全日本プロレスなんかは、大きなスポンサーなど付いていないので必死だ。
先日も有料配信の全日本プロレスTVの為に何度目かの無観客試合を開催してくれました。
団体が消滅してしまった「レッスルワン」の選手を大勢引き受け、頑張ってくれています。そのレッスルワンの選手も恩を感じているのかTVカメラの前で
「おい、ファンのみんな!全日本プロレスTV契約してくれよ!オレも昨日入ったぜ!」
「たった千円だ!安いもんだぜ!」
「オレ達がナンボでも宣伝してやるぜ!」
と、涙ぐましい努力をしていました。
チケット収入がない以上、熱いファイトをして、有料視聴者を集めるしかないと考えての行動でしょう。
こっちは応援したくなるし、ファイトマネーも安定してないだろうから(ほとんどボランティアかも)国からの賃金保証も受けられたら良いなと思う。
そもそもこの2ヶ月以上も全く試合をしていないオカダカズチカ選手が何故そんなに余裕があるのかというと、親会社のブシロードが付いているからでしょう?
ブシロードが現れるまでは、年間試合日程を全てこなしても、赤字だ、リストラだ、倒産間近だ、と言われていた新日本プロレス。
それにコロナの問題まで加わった今ならブシロードがいなければ完全に倒産ですよ。
新日本プロレスは運が良かった。
しかし、その分のしわ寄せは何処にいくのか?・・・・ブシロードです。
ブシロードからしたら、コロナ蔓延直前に新日本プロレスを抱え込んだことは貧乏くじ以外の何物でもないはず。
いつ、興行を再開出来るか分からないプロレス団体を抱えたまま、また次の秋冬にコロナ蔓延、とでもなればブシロードもギブアップ、放り出された新日本プロレスは滅亡してしまう公算大でしょう。
そんな事を見越しての黒のカリスマ蝶野正洋の「プロレス界崩壊論」なのかもしれません。