どうして来ちゃたの?謎の来日外人レスラー(3)
前回からの続きです
若くてイキの良い優勝候補チーム相手に
大ハッスルの老勇ラリーヘニング!
そうなってくると
パートナーのハーリー.レイスも黙ってはいません。日頃から、外人エースの座を争っているブロディ組にノリノリで、果敢に攻めこみます。
「やるじゃねえか、相棒!そうこなくっちゃいけねぇ!」
と、言わんばかりの表情で、息もピッタリで闘います。
息もピッタリ.........それもそのはず、二人は若い頃 世界タッグチャンピオンにまで上り詰めた、超強力タッグチームだったのです!
その昔
今一つパっとしなかった若い後輩のレイスを気にかけ、チームに誘い、超一流のレスラーになるキッカケを与えてくれたのが、ヘニングでした。
昔かたぎのレイスが、その頃の恩を忘れずに、一線から身を引きかけていたヘニングを自身のパートナーに推薦しての、来日だったのです!
「よう!兄弟!調子はどうだい?!」
「おお!レイスじゃないか?!
今や大チャンピオンのお前が
こんな田舎のハウスショーに
何の用事だ?!」
「実は、あんたの力を借りたいんだが11月と、12月のスケジュールは空いてるかい?」
「ふっ、こんな引退間近のロートルレスラーのスケジュールなんざ、クリスマスと息子のバースディ以外、空いてるに決まってるだろう?!」
「そいつぁ良かった!一緒にジャパンにきてもらいたいんだ」
「オールジャパンの世界最強タッグかっ!?
どでかいツアーじゃないか!!」
「どうだ!兄弟!昔みたいに 二人で暴れようじゃあねぇか!」
「..........なあ、レイス、バカも休み休み言えよ!あれから何年経ったと思うんだ?今の俺のコンディションを見てみろ!ジャパンに行っても、せいぜいお前さんの足を引っ張るのが関の山だぜ?」
「ラリー.......寂しいこと言うなよ......まだまだ老け込むにゃ、早いだろ!若いヤツらにプロレスとは、なんたるかを二人で教えてやろうじゃあねえか!」
「ムゥ........しかし....................」
「ラリー!たのむよ!あんたの力が必要なんだ!」
「ムゥ..............ウ~~~ン...........」
「あんたも昔は"バイキング"と恐れられた男だろう!?」
「・・・・ヨシ!分かった!一緒にジャパンにいこうじゃないか!只し、結果はどうなっても知らんぞっ!!」
「そうこなくっちゃ!
それでこそ兄弟だぜ!!」
「ふ、ふ、ふ、それじゃあジャパンで一丁、若いヤツらに"プロレス教室"といくかい!?」
みたいな、やり取りが二人の間であったか、なかったか?
プロレスファンの私の楽しい妄想は、膨らみます!
(次回に続きます)