喫茶店のマスターのプロレス昔ばなし。

50歳を越えた「マニア」まではいかないプロレスファン(特に馬場全日本)の気楽な昔ばなし。話し相手募集中です。

プロレス技論(2)ドロップキック

ただいま、日本のプロレス界

『中止』『延期』『無観客』


の三重苦で、どうにもなりません。


更に新日本プロレスのクラスター騒ぎで、完全に"死に体"である。


良いニュースは、「イケメン二郎」が米国WWEで見事デビュー!観客の反応も上々だったこと位ですか。


プロレス配信も滞りがちな昨今、やはり頼りになるのはYouTubeの懐かしプロレス動画ですね!(´∇`)




いや、見れば見るほど素晴らしいのは、昔の名レスラーの試合運び!


お客さんに見せる角度、歩幅、盛り上げるタイミング等が完全にパッケージされており、本当に気持ち良く見ていられるのです。



飽きっぽい人からすれば、やれ、「マンネリ」だ、「テンプレ」だと、文句も出てきそうですが、

「このレスラーのあの技、形が

いつ出るのか?」


「出た!出ました!!」(´∇`)



または、「おや?この不穏さは、いつもと違うぞ!」Σ(゜Д゜)



「これはハプニングだ!!レアなパターンだ!!」(´∇`)



てな具合に通のファンは楽しんだわけです。








さて、今回、古い試合を見ていて

特に良いな〜〜と思ったのが、

『ドロップキック』なんです。


現代の使い手で、代表的な選手はオカダ選手、サナダ選手、飯伏選手等でしょうが、彼らのドロップキックは

『ドロップキックを打つためのドロップキック』(?)みたいな感じがするんです。



昔の名手は、試合の流れの中で

「ふわっ」と出すんですよね。


ふわっ、そして、カツーン!である。



オカダ選手のドロップキックは、確かに高く舞い上がり、強烈に胸板にヒット、相手選手は何メートルかぶっ飛びますが、ただ、それだけのコト。



別にタックルでもラリアットでもかまわない、ドロップキック特有のダメージ効果があるわけではない。



ミル・マスカラスのドロップキックは、相手の視界から、"すっ"と消え、斜め下から鎖骨もしくは顎を突き上げるように、


『カツーン』である。


全て試合の中に溶け込む感じで。



昔のレスラー達は、"たしなみ"のように、マスターしていたらしく、普段あまり使わない

""ハーリー・レイス""


や、""ディック・マードック""


等も忘れた頃に、

「ふわっ!カツーン」

と、出していました。


力の抜けた、良いドロップキックでした。


オカダ選手の力任せのドロップキックとは、ずいぶん違います。



あと、日本人ならジャンボ鶴田選手!

これはどちらかと言うと「力任せ」に近かったですが、凄い所は、その威力!!!



恐ろしい勢いで相手の顔の辺りまで水平に飛んでおいて、両足を屈伸して、弓を引くようにパーンと伸ばし、一番伸びきって勢いが付いた爪先が相手のアゴを撃ち抜くのです。


こりゃキツイ!!



しかも、師匠のジャイアント馬場選手に打つんですよ?!!


どんだけ飛んでんだ!!Σ(´□`;)




後のインタビューで馬場選手、「あれで何分間か、記憶が飛んでいた」と語っていました。


YouTubeの動画にも初対決の時と、別の試合の計二発が残っていますが、ホントに恐ろしい!

あれはタックルでも、ラリアットでも出せないドロップキック特有の衝撃ですよ!!!



アゴをえぐりとる、カミソリのような一発!


オカダカズチカ選手のファンにも、是非、見てもらいたい!!!


(´∇`)




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