大嫌いだった亀田興毅に・・・(2)
(前回からの続きです)
亀田興毅対那須川天心、の様なワクワク、ゾクゾクする闘いは、残念ながら現在のプロレスにはありません。
学生時代、自分のクラスのケンカナンバーワンの友達が、隣のクラスのナンバーワン(もしくはナンバー2)のヤツと廊下で因縁がついて、一触即発の威嚇合戦になりました。
私は「うわっ!とうとうこの二人がヤルのかっ!!」
「どっちが強いのか、知りたいっ!!」と
口から心臓が飛び出る位ドキドキ、ワクワクしました。
多分、回りにいた奴等も同じ様な気持ちだったでしょう。
もし、二人が放課後屋上で「ヤル」のならば、一万円払ってでも見たい!とも思いました。
こういう気持ちが、格闘技観戦の原点と、言えるのでしょう。
亀田VS那須川には、こんなムードが漂っています。
しかし、「オカダカズチカVSサナダ」
「オカダカズチカVSJ・ホワイト」
には、こんなムードは全くありません。
「そりゃ、プロレスじゃムリだわな」
というファンもいるでしょうが、そんな事はありません。
昔のプロレスには、そういう闘いが多々ありました。
アントニオ猪木VSストロング小林
アントニオ猪木VS長州力
ジャイアント馬場VSスタン・ハンセン
スタン・ハンセンVSアンドレ・ザ・ジャイアント
スタン・ハンセンVSビッグバン・ベイダー
スタン・ハンセンVSブルーザー・ブロディ(タッグ)
ブルーザー・ブロディVS長州力(タッグ)
などですが、これらの試合はもう、選手入場だけでお腹一杯、ファーストコンタクトのロックアップだけで体がシビれる歴史に残る大勝負!!!
戦っている選手の
「眼の色」が、違うんですよね。
こういう闘いを現在のプロレスに求めるのは無理なのか?
しかし、AbemaTVは二十歳の若者と、とっくに引退しているボクサーを使って見事にやってのけました。
プロレス界も、やってやれない訳がない!