ジャイアント馬場は、強かった?(3)
(前回からの続きです)
リングに上がってくれるだけで良い
試合の勝ち負けなど、どうでも良いから無理だけはしないでほしいと、ファンから温かく見守られていた馬場選手でしたが、
しかし、そんな晩年にも一年に1~2回、若いメインイベンター達との大一番では、観客、対戦相手を
「あっ!!」
と驚かすスピード、パワーを出してきて
「なんだ!まだまだやれるじゃないか!!」
と、私達ファンを大喜びさせるのです。
(まさに馬場ファンにとって、年二回のボーナスです)
さあ、こうして時代時代で考えてみても、馬場選手が偉大なプロレスラーだったことは間違いありません。
強いか弱いかの答えは
〃全盛期は最強に近かった。そして、衰えてからも、どんな相手とも試合を成立させる実力をキープしていた〃
と、いうところでしょうか。
また、昨今はミスター高橋レフェリーの暴露本などで、プロレスの仕組みが解き明かされています。
なのでプロレスが強い、弱いと言う議論も
あまり意味の無い事になりつつあり、それよりも"上手いか下手か"のほうが、重要視されています。
暴露本の著者であるミスター高橋さんは、
「他団体ながら、馬場さんは本当にプロレスが上手かった!一度で良いから馬場さんの試合を裁いてみたかった、それだけが心残りだ」
というようなことを著書に綴っています。
なんの利害関係もない他団体の、今は引退したレフェリー兼ブッカーの高橋さんのこの話が、すべての答えのような気がします。