喫茶店のマスターのプロレス昔ばなし。

50歳を越えた「マニア」まではいかないプロレスファン(特に馬場全日本)の気楽な昔ばなし。話し相手募集中です。

馬場元子さんとの想い出

元子さんとは、よくお話ししましたし、たまに怒られもしました。


そうはいっても私は元子さんと知り合いでも、ましてや親戚でもありません。


そう、私の世代の全日本プロレスファンならば、お分かりでしょう。会場の売店でのグッズ販売です。 そこには馬場選手と元子さんが必ず揃って出てくれてお客さんとふれ合ってくれていました。


全日本プロレスほどの大きな会社の社長(会長)とその奥さんがサインをしてくれて手渡しでグッズを売ってくれるなんて、今では考えられないです。


私はとにかくこの時間が大好きで、試合が始まるまでこの場所にへばりついていました。


もちろんグッズも買いました!パンフレット、Tシャツ、バスタオル、この日のために貯めておいたお年玉で買えるだけ買いました。


ある時は、予測してなかった「創立10周年記念テレカ」を見つけてしまい、馬場選手のテレカにしようか、サンマルチノのテレカにしようか、(予算オーバーで、どちらかしか買えない!)迷って固まってしまい、元子さんに 「後ろの人が買えないから、買い終わった人は向こうにいってね!」と、怒られた事もありました。💧


一番の想い出は、私が18歳で就職した滋賀県の会社の部長がプロレスファンで、私を全日本プロレス長浜大会に連れていってくれたときの事、元横綱の輪島、ロード.ウォーリアーズが滋賀県初見参で会場はお客さんであふれかえっていました。


いつものように売店にへばり付くと、稽古を終えた馬場選手がタイツ姿で現れてくれました。


すぐさま若手選手が、御大の体を冷やさぬようにとバスタオルを肩に掛けました。


その時、私は咄嗟に目の前にいた元子さんに向かって

  「元子さん!あのバスタオルを僕に売ってください!」

と言ってしまいました!


馬場さんを、好きなあまりになんとも無礼なお願いをしてしまい、一瞬「しまった!」と思いましたが、

元子さんは「えっ!?」と言って両手を口に当て、少しのけぞって驚いた顔をした後、


「お願いしてみるね」と言ってくれました。

元子さんから耳打ちされた馬場選手は、ゆっくり頷いてバスタオルにサインをしてくれました。


「はい、どうぞ!」と優しくタオルを手渡してくれたあの笑顔が今でも忘れられません。



元子さんの事を、「女帝」だとか「恐い人」だとか言う人もいますが、全日本プロレス、馬場選手が大好きな私たちファンには、本当に優しい人でした。


心から、ご冥福を祈ります。

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