プロレスをやっている全日本、やらされている新日本。
ここ最近、会場でやネット配信で〃全日本プロレス〃を十なん年ぶりに見てしまい、カルチャーショックをうけています。
(ちゃんとプロレスをやっている団体がある!)
という驚きと、それに伴う新日本プロレスのチンケ感!
「新日本よりも、全日本の方が試合内容が良い!」という意見を目にする度に、
「そんな馬鹿な!年寄りと無名の選手しかいない、今やインディーと化した全日本が、知名度の高い、世界に通用するバリバリのレスラーで層を固める新日本よりも、良い試合を提供できる筈がない‼」
「全日本ファンの苦しい妄言だ!」
「今の新日本プロレスが提供する試合が進化して変化してしまった日本のプロレスのスタンダードな形なんだろう」
と、半ば諦めて
心に引っ掛かりを感じながらも(新日本)プロレスを楽しんでいた自分が恥ずかしい!
えーとですね、全日本の選手、一人ひとりが、しっかり自分でプロレスをやっていました。(大まかな決め事は有るでしょうが)
対して新日本の選手は、決められたプロレスをやらされている印象(あくまで私の感想)
そういえば、あの阿修羅原選手が晩年語っていました。
原選手、引退してからなん年ぶりかに偶然、深夜につけたテレビでプロレスを見て、驚いたという。
「今のプロレス、ビックリしたよ!みんな技も動きもぎこちなく、わざとらしいよ!可哀想に多分、ああやらなきゃいけない、こうやらなきゃいけない、と決まり事が多いんだろうね。でもあれじゃファンに見透かされちゃうよね」
まさしく原選手のおっしゃる通り!!
うちの奥さんなんか、「昔の全日本の三沢たちは、真剣勝負でやっていた!」と、いまだに言ってます。
それは、昔のレスラーは
ファンを楽しく騙せていたということ。
その流れは見事に現在の全日本プロレスに受け継がれていた。
(少なくとも私はそう思う)
対して新日本のレスラーは(ごく一部を除き)タネがバレている手品を、お客に半笑いされながら観賞されている三流マジシャンのよう。
お客さまは、何がどうなるか知っている。
会場が盛り上がるのは、マジシャンが失敗した時や、ハプニングが起こった時か。
そんなことではお客さまを魅了する闘いが出来るわけがない。