ジャイアント馬場は、強かった?(2)
(前回からの続きです)
さて、そんなモンスター馬場選手も
三十代後半~四十代になってくると、スピードや柔軟性、パワーなどが失われてきます。
しかし、その体の大きさと、益々研ぎ澄まされたインサイド・ワークで、まだまだトップレスラーの位置をキープし続けます。
(三回目のNWA王座奪取、ハンセンとの初対決、等の時期です)
そして、とうとう五十才~最期の試合まで......
この頃になると、正直、一度寝てしまうと
立ち上がるのも辛そうで、キツイ技を食らうとアップアップで、見ているこっちもハラハラの連続。
しかし!
もう、強い弱いを通り越して
ただ、リングに出てきてくれるだけで良い。
なんなら売店に座って居てくれるだけで良い
と、まるで
「高座に上がって、昨日あった出来事を話してくれるだけで良い」
と、依頼される
〃落語の大名人〃のような存在!
ファンもまた、良く分かっていました。
みんなが温かい目で見守り、
「また出てくれよ!」
「いつまでもやってくれよ」と
まさに存在自体がお金を払ってでも見たい
〃プロレスの神様〃
の域に達していました。
(続きます)